平成21年7月19日(日)~10月25日(日)
企画展示室(2F)
トンボに見る日本人の感性
ちっぽけな虫を愛でる感性は、東洋独特のものといわれます。虫たちは詩歌や絵画の題材にもなって、日本人の自然観に深く関わってきました。なかでもトンボは、古くから特別の存在です。
古代、「秋津(トンボの古名)島」と呼ばれた日本。弥生時代の銅鐸にはトンボを描いたものがあります。武士の時代には、トンボは「勝ち虫」とされ、戦勝を願って多くの武具に描かれました。現代でも、漆器、陶磁器、装身具などにトンボの図柄が見られます。
自然が遠くなり、トンボも身近な虫ではなくなった今、トンボが描かれた古今の品々を一堂に集めて、トンボの図柄に託した心と、トンボから眺めた日本人の自然観を紹介しました。
【展示資料】
銅鐸 武具 陶磁器 装身具 漆工芸品 ガラス工芸品 着物 書籍 絵画 切手ほか
【主な展示物】