自然史講演会「いしかわの庭園と緑 暮らしにおける自然物とのかかわり」

金沢美術工芸大学の鍔隆弘教授を講師に招き、伝統的な庭園設計やランドスケープデザインが専門の鍔先生に「庭園」の観点から、都市緑地の役割、森林植生としての重要性なども加えて、庭園文化と自然の関わりについて講演いただきます。

日時

2023年11月23日(木・祝) 14:00〜16:00 

会場

石川県立自然史資料館 2F コミュニケーションホール 

対象

どなたでも

定員

100名

講師紹介

鍔 隆弘氏(金沢美術工芸大学教授)

1962年、金沢生まれ、ランドスケープアーキテクト、金沢美術工芸大学ホリスティックデザイン専攻教授。環境調査の業務経験後、アルプ設計室にて八ヶ岳高原音楽堂の外構デザイン、海の口自然郷トレイル提案のほか、湘南国際村緑地計画、東京国際フォーラム外構設計を担当。大学における教育の傍ら、地域の公園緑地、現代的な庭園の設計に加え城下町の日本庭園の調査や維持管理活動、街並みの調査研究に携わっている。

概要

日本庭園は、その地域の環境を資源として上手に活用し、美しい空間デザインとして生活の一部に取り入れる特徴を持つ。石川県には現在も戦国時代や江戸時代の庭園が残されており、それらの形からは当時の人々の環境との関わり方を想像することができる。金沢には藩主の兼六園や上級、中級武士の庭園がいくつか残っており、それらの敷地を含む地形や庭園からの眺望は、本来あるべき周辺環境との関わり方を示しているように思われる。今回はいくつかの庭園を取り上げ、それらの作りから人々の暮らしにおける自然物との関わり方を紹介する。参加される方にとって、個人の空間だけでなく公共的な空間も含め、自然物との関わりのある現代生活の形態を考える機会となってほしい。